「弁慶さんがこの世界に残ってくれるなんて…夢みたい」 「僕こそ、夢の中に居るみたいです。君の側に居ることが出来て、しかも君に手を取ってもらえるなんて」 「べ、弁慶さんが手を握っていて下さいって言ったんですよっ」望美は恥ずかしくなって顔を背けた…
「弁慶さんいきますよーっ」えいっ、という掛け声と共に良い音がしてバドミントンの羽が宙に舞った。スカートとは思えない望美のキレのあるラケット捌きに苦笑するのは、白いコートを着たままの流麗な軍師。「君とこうして遊びに興じられるなんて…熊野以来で…
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