りゅーらさんからもらったお題で書くSS 紡時レギ主「汗」

湖しか見たことの無かった自分にとっては、川ですら新鮮であったのに、今や海を目の前にしている。ブーツを脱いで砂浜に足を乗せると、熱された砂の余りの熱さに驚いて飛び跳ねた。 「あっつ…!」 思わず足の裏を見る。火傷でもしてしまったのではないかと心…

【レギ主】想定外

※主人公名:レイ ※主人公が性別女になってますのでご注意 黒い髪を蒼色の布でまとめ上げ、動きやすい格好をした少し小柄な少年…それがギジェリガーからの報告にあった情報だったのではなかったか。レギウスは優秀な弟子がある一点を見落として報告していたこ…

納得いかないので妄想でED変えてみた

「幻想水滸伝 紡がれし100年の時」のEDが納得いかないので妄想で補ってみた。主人公名:レイ/団体名:トルラディア/砦名:ロルフェン砦※クリア後のネタバレ&原作と違う展開ご注意。アイオニアによる結界が壊れた後、人々は広い世界へと踏み出して行った。色…

とらわれる

「弁慶さんがこの世界に残ってくれるなんて…夢みたい」 「僕こそ、夢の中に居るみたいです。君の側に居ることが出来て、しかも君に手を取ってもらえるなんて」 「べ、弁慶さんが手を握っていて下さいって言ったんですよっ」望美は恥ずかしくなって顔を背けた…

ときめきに策略

「弁慶さんいきますよーっ」えいっ、という掛け声と共に良い音がしてバドミントンの羽が宙に舞った。スカートとは思えない望美のキレのあるラケット捌きに苦笑するのは、白いコートを着たままの流麗な軍師。「君とこうして遊びに興じられるなんて…熊野以来で…

太陽神の贈り物を尋ねて8

イザ一行はサマンオサの洞窟の地下二階で宝箱を開け続けていた。 まずイザがインパスを唱え、色を判別してから箱を開ける。 中身はたったの24ゴールドから命の石まで千差万別であったが、開ける価値はあった。 貴重な命の木の実もあったからだ。「しっかし、…

太陽神の贈り物7.5

「ぎゃあっ!…なんだよ、イザ、ひやっとしたじゃねえかよぉ」 「ごめんごめん、悪気はなかった」サマンオサの洞窟は沼地の真ん中、古びた橋を渡った先にあった。 朝起きたイザたちはカンダタが手紙を残して別の手がかりを探しに行ったことを知り、自分たちだ…

太陽神の贈り物を尋ねて7

「ここがサマンオサか…」今まで居たランシール、アリアハンは海の国であり南国で暖かだったが、 途中で通ったバハラタは乾燥した大陸、グリンラッドは驚くほどの雪景色… もとの世界であれほど雪が積もっている場所をイザはまだ見たことがなかった。 もっとも…

太陽神の贈り物を尋ねて6.5

カンダタの言った通り、サマンオサの城にはなかった。 だが幸い、サマンオサの王族がサマンオサの洞窟に奉納しなおしたことを聞くことができたので、一度奉納したものをまた借り出すのもあれだが、洞窟に向かうことになった。カンダタはイザたちよりも遥かに…

太陽神の贈り物を尋ねて6

ルイーダの酒場を出たイザたちは再びアリアハンの港へ行き、バハラタ行きの船に乗った。 ランシールからアリアハンに向かうよりもはるかに時間はかかったが平和な船路で、出たモンスターといえばしびれくらげかマリンスライムくらいであった。平和な海にかも…

【性別反転主ミレ4】

主ミレの性別を逆にしました。苦手な方はよまないように***「王女さまは大人におなりになりましたのねえ。昔はこうやってドレスを着させようとするとイヤイヤって暴れて、そりゃもう、手がつけられなくて」記憶を取り戻して父と母の所に戻った所、王女の…

【性別反転主ミレ3】

主ミレの性別を逆にしました。苦手な方はよまないように***金の長い髪をそよがせ、手には奇跡の剣を握り締め、夕焼け色の帯を風になびかせる背の高い男の凛々しい後姿。 前から覗き込めば、今度は神の像のような彫が深くて整った白い顔に切れ長の目が色を…

【性別反転主ミレ2】

主ミレの性別を逆にしました。苦手な方はよまないように***「僕が王女様に似てるって?…あはは、そんなわけないって、ライフコッドの村娘だよ?牛の扱いなんて男よりもうまくて、男勝りーなんて言われてた僕が王女様に似てるだなんて」何も知らないイザは…

【性別反転主ミレ】

主ミレの性別を逆にしました。 苦手な方はよまないように* * *太陽に愛される子。 青い髪、青い目の、男勝りな美少女が走り抜けていく。「やあああああっ!」ザクッ、肉が断たれる音の後、地に降り立つ身軽な足音。 目を閉じていてもその光景は想像するに…

主ミレ好きに30の質問<ベータ版>

1、お名前を教えてください。※2、主人公×ミレーユ暦と、はまったきっかけを教えてください。3、主人公の好きなところを教えてください。4、ドラクエ歴代の中でも少々風変わりな6主人公の髪型や服装についてどう思いますか?5、主人公はミレーユのことを…

(閑話)妖艶な月 キスキル・リラ

暗闇が人々を夢へと誘う時間、勿論レイドックの城は寝静まっていた。そういえばついこの間、 現王の唯一の跡取り息子・イズュラーヒン王子が結婚したので、 彼と后の寝室について話し合われた。レイドック城は3階が王の間、王の間に隣接するように王と王妃の…

今更だけど言わせてよ(下)

「…どう?」あの後、ミレーユの下着を取り去ったイザは、代わりに天使のレオタードをミレーユに手渡した。 彼女がレオタードを履く所からじっくりと堪能していると、時折恥らうような刺すような視線がこちらに向けられるのだが、イザにとってはその視線も楽…

(閑話)キスキル・リラ

新世界のオルゴール14

レイドックは歓声に満ちていた。 国民の愛するイズュラーヒン王子が国に戻り、結婚式を挙げているからであった。 ムドー討伐のときと同じくらいか、それ以上に王宮の中庭はごった返している。 跳ね橋はおろされ、城門は開け放たれ、民も兵も貴族も入り混じっ…

幼少ぱられる2

「はぁ、はぁ…!」少女は走っていた。 通気口を抜けて埃と煤にまみれてしまった白いドレスの裾を持ち、足は裸足で、ガンディーノの城が遠く見えるようになる所まで必死に走り続けていた。小高い丘の上まで走ると、ガンディーノの城下町が見えた。 そして反対…

幼少ぱられる

※この作品は9年前の話です。イザは9歳で、ミレーユは14歳です。 「あれ、ここどこ?」イザは顔を上げた。 レイドック城の庭でセーラとかくれんぼをしていたらいつの間にか眠ってしまったらしい、目を開けるとそこは城の庭ではなかった。 夕暮れの草むらは広…

幼少ぱられる3

「そろそろ海に出るぜ」ハッサンの声を聞いて、イザは我に返った。 父がムドー討伐に出かけて目覚めぬ眠りに入ったのち、母もまたムドーの研究をしすぎて目覚めぬ眠りに入ってしまった。 これは自分で倒してくるしかないと計画を練っていた夜、抜け出そうと…

新世界のオルゴール13

ミレーユを縛っていた想いは、少し呪いめいていたとイザは感じていた。 一人では歩くのに勇気が要るガンディーノを二人で歩くことで、ミレーユを縛る呪いめいた想いが減っていけばと願っていた。諦めがついたかもしれない、自嘲気味に呟いたミレーユの横顔を…

ぼやき

うぐぅ…先に結婚ネタかいたはいいけど、急に結婚なのもなんだしいっそのこと出来婚にしようか悩んでる。ホタルの二次創作依頼が増えているのはホタル2の影響なんだろうかっ ホタル2はみてないんだっ 綾瀬さんののほほん天然きゅるるんホタルがどうも違和感感…

新世界のオルゴール12

イザとミレーユがレイドック王に伺いを立てにいく前日のことである。 二人はゼニス王の城の一件の後、ガンディーノを訪れていた。 ミレーユは恥ずかしがったが、イザがあえて手をつなぐことを提案したので、二人はガンディーノを手をつないで歩いていた。そ…

ひまわりの魔法

けだるい暑さの中、イザたちは馬車の旅を続けていた。 ところどころに見える白い雲は綿菓子のようにやわらかくふっくらとしており、青い空は澄んでいて美しく、夏における理想の姿をしていた。馬車の御者台に座ったイザとミレーユは、たわいもないお喋りをし…

新世界のオルゴール11

ある日のレイドック城、王の間をイザとミレーユが訪れていた。 彼らの前に座るのは無論、国王夫妻である。 初老の国王とそれより少々若めの王妃は神妙な顔をした息子を見て不思議そうに声をかけた。「なんじゃ、どうした。そんな顔をして」 「お父さん、お母…

本当の花嫁修業(18R)その2

2、デボラ編すごく、デボラ×フローラ(女同士)です。 デボラがフローラを襲ってる小説です。 - 家に帰れたら、真っ先に会いたかったのは実の姉だった。 姉・デボラは自分のことをよく面倒みてくれた。 私がからかわれたりするといつもかばって強がって、喧…

例えば君に恋人が出来たら

なんだか云々と悩ませると情けない男みたいですねww こういうのは女の子に悩ませるほうが様になるんだけど… 書いてしまったものは投稿してしまおう - ミレーユは故郷に恋人がいるんじゃないか。 そんな下らない「もしも」を考え始めたら止まらなくなってし…

小さく開いた距離が始まり

イザ→ミレーユ片思い発展型シリーズ10本書くぞオオオ ** 歩けば誰もが振り返る冷酷な美女、だけど中身は面倒見が良くて優しいお姉さん、それがミレーユだった。 ハッサンもミレーユもイザにはないひらめきのセンスがあるようで色々と思いつくことが多かった…