今更だけど言わせてよ(下)
「…どう?」
あの後、ミレーユの下着を取り去ったイザは、代わりに天使のレオタードをミレーユに手渡した。
彼女がレオタードを履く所からじっくりと堪能していると、時折恥らうような刺すような視線がこちらに向けられるのだが、イザにとってはその視線も楽しく欲をそそるものだった。
「ちょっと服ずれてる」
イザはミレーユのレオタードに手を伸ばした。
天使のレオタードは胸の下と胸の上が開いているが、肝心な胸部分はしっかり覆われている防具だ。
胸の下の開いている部分からイザは手を差し入れた。
「ちょっと!どこから手いれてるのよっ」
「まぁまぁ」
イザのもう片方の手はミレーユの背中を支えた。
ミレーユの胸はレオタードでしっかりと締め上げられていたが、イザの手が無理やりレオタードを持ち上げながらミレーユの胸を掴むので、掴まれたのと逆の胸が締め付けられ、形をくっきりと露にしている。
イザが手のひらでミレーユの片胸を揉み解すと、彼女の足が震えた。
背中に回した手をミレーユの股間に回してみると、着替えたばかりのレオタードがしっとりと濡れているのがわかった。
「ミレーユ…しっかり感じちゃってる」
ミレーユは答えたくないのか、顔を反らして無言の抵抗を見せた。
「この服じゃやっぱ出来ないから…」
イザはバニースーツの上着を箱から出した。
面倒なレオタードを脱ぐのを手伝いながらも体のあちこちを触るので、ミレーユはその度にいちいちコメントしていたが次第に何も言わなくなった。
「それ、どうする気?」
イザの取り出したバニースーツの上着は、ピンクのベストと黒の下着がセットになっているものだった。
ボタンをはずすと前が開いてすぐに着れる優れものだ。
おそろいのピンク色のチョーカーもある。
「後のお楽しみ」
イザはバニースーツを近くの岩に掛け、ミレーユに後ろを向かせ、岩に手をつかせた。
「足を開いて」
ミレーユは戸惑いながらゆっくりと足を開いた。
イザはその間にいきり立った一物を立て、ミレーユの秘所に先端をめり込ませた。
「や、こんな体勢でっ…」
「後ろからのほうがいいって人もいるらしいし」
ミレーユの細い腰をイザの手がしっかりと掴み、イザはミレーユの中へ自身を進めていった。
「あ…なんか変…っ」
ミレーユの息が荒くなる。
「前からとは違う?」
「違う…」
イザはミレーユの中に自身を全て入れてしまうと、岩にかけておいたバニースーツを引き寄せた。
余りの気持ちよさに腰を動かしたくなったが、バニースーツのボタンをはずし、ミレーユの背中に乗せ、細い腕を一本ずつ通させる。
バニースーツの前ボタンをとめると、ベストで胸が半分隠されてしまったので、イザはベストを下にひきつつ胸を取り出すようにしてベストから胸だけをはみ出させた。
「イザの変態…!」
ミレーユが小さくぼやくので、イザは耳元に息を吹きかけて、
「ミレーユにそそられたんだ」
そう言ってはみ出た胸を背後から鷲づかみにした。
指の間から顔を出す乳首を、今度は指の間を閉じてぎゅっと摘むと、ミレーユが熱い吐息を漏らした。
「動くよ…っ」
イザは腰を少し引く。
ミレーユの体に力が入っていることに気付いて、少しわき腹をくすぐった。
「いやっ、もうっ」
その緩んだ隙に素早く腰を上下させた。
入り口から奥まで熱い摩擦が起きるように突くと、突かれた衝撃でミレーユの体が上に跳ねる。
「ここがいいんだっけ?」
イザは少し引き抜いて、最初にミレーユが感想を述べたあたりを何度も擦った。
「あっ、そこ…はぁっ、足が…っ」
ミレーユは足の力が入らないのか、手で一生懸命体を支えていた。
イザはミレーユの体重を自分に乗せるようにして抱き寄せる。
「ああん、はぁ、ああっ」
体重がかかったことで深く入ってしまったようで、イザが体勢を整えようとあれこれとミレーユの体を左右に動かすとミレーユが声をあげた。
その度にミレーユの内壁はイザを締め付ける。
イザは熱く蕩けたミレーユの中で我慢できそうになかった。
「ミレーユ、だめもう俺いっちゃう…」
「きて…っ」
イザはミレーユの腰をしっかりと抱きしめて腰を突き出した。
そして自分自身が落ち着くと、息を整えてからピンクのチョーカーをミレーユの首に巻いた。
「ミレーユ…俺の前ではエロくていいから…」
イザはもう一回しようと自身を引き抜くが、ぱっとミレーユは振り返り刺すような視線で一言
「今度はあたしが着せてあげるわ王子様…」
イザは驚きの声をあげたが、ヒャドの呪文で足を押さえられている間にミレーユは箱からなにやら怪しげな女物の服を取り出し、イザの目の前にぶらさげた。
「イザちゃん、おとなしくしましょうね…?」
その後、イザはミレーユに何かを着てくれとは言わなくなったという。
イザはミレーユに何をされたのであろうか。
ロンガデセオに戻ったミレーユはなぜか皮の鞭を手にしていたと、チャモロは語った。
おわり