【性別反転主ミレ3】
主ミレの性別を逆にしました。苦手な方はよまないように
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金の長い髪をそよがせ、手には奇跡の剣を握り締め、夕焼け色の帯を風になびかせる背の高い男の凛々しい後姿。
前から覗き込めば、今度は神の像のような彫が深くて整った白い顔に切れ長の目が色を差し、濃い上着に白い服、魔術師のサークレットを身に着けたどこか異国風の旅人。
バイキルトの声、メラゾーマの声、自分と背を合わせて魔物の中を、本当の獣道を走りぬける魔法戦士としての声。
ハスキーで響きがあってどこか色っぽい声なのにテンションは低い。
その声が、自分にホイミをかけてくれる時は、心配してますって顔してるのにテンションが高く。
「また、思いつきで敵陣の真ん中を突っ切るから」
と口では文句を言いつつ、優しく治療してくれる。
「ごめん」
「本当に、手がかかる子だ。いけない子だよ」
苦笑し、細い白い手で包帯を巻いてくれる。
「ミレーユが、治してくれるってわかってるから」
「こらこら」
ぺし、と額を指ではじかれ、額を押さえる。